書道にまつわるエトセトラ、はにかんでいこう

小学校だか中学校だか、義務教育時代に書道の時間はなかっただろうか。

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わたしの場合は確か小学校は3年、中学では1年のときのみあったと思う。
書き初めの時期はとうに過ぎたのだが、中学時代の書道の時間の出来事をふと思い出してしまったので書いておきたい。

お題:夏にふさわしい言葉を書け

あれは確か夏のある日の授業だったかと思う。
書道の先生がお手本として夏にまつわる言葉を色々と黒板(正確に言うと、水だけで字が書ける書道用の黒板)に書いてくださった。
では今日のお題は夏にふさわしい言葉です、みなさんにも書いていただきましょうオホホホと命令され早速半紙に書きなぐる我々クラス一同。
どうでもいいがなぜか皆書道の時間は好きだったようだ。このときばかりは皆まぁ楽しそうに書くわ書くわ書きなぐる。書道の時間ってなぜか特別な感じしませんこと?ついでに制服も汚しちゃったりして?

書けた人間から次々と先生の添削を受ける。「夏」とシンプルに書いた者、ちょっとひねって「初夏」と書く者、「蝉」と書くインテリさんなどまぁ色々。
そんな中、好物はざるそばというG君が書いた言葉。

「山田」(やまだ)

なぜそうなるのかが理解できない。
彼はどういうわけか「山田」というこの二文字が相当お気に入りのようだった。が、彼の中で「夏」と「山田」がどう結びつくのかを理解できた者は誰一人存在しなかった。

後日、学年全クラスから出来栄えの良い作品が貼り出された。2〜30点ほどだ。
わたくしアヘラも貼り出されたのだが(エッヘン)、自分のはシカトして貼り出された他の作品の数々を見ているとなんと「クーラー」と書いた奴がいた。
ま、まぁ、夏にふさわしい言葉ではあるが…カタカナってどうも違和感が。

余談だが、大阪モノレールと阪急千里線に「山田」という駅がある。
大阪モノレールだと「やまだ」、阪急千里線だと「まだ」というイントネーションになる。

「墨汁」を持参しましょう

基本的に書道道具一式は各自持参だ。が、「道具を買って終わり」ではない。半紙や墨汁(もっと言うと筆とか)は消耗品なのでなくなる前に買え、というのが決まりだ。
もちろん墨汁でなくても硯と固形の墨でゴリゴリすればいい話なのだが、あんなに根気がいる作業は嫌いだ。どうもわたしが墨をするといつも薄かったので本気で嫌気がさしていた。

ある日の授業での出来事。
わたくしアヘラは新しく買ってきた墨汁を硯にドバーッと入れさぁ書くぞぉ!と意気揚々と、鼻息をフンガフンガしていたそのとき。

「くぁwせdrftgyふじこlp;@!!!!」

何やら悲痛な叫びが聞こえた。近くの席のK君だ。
彼は墨汁の容器を片手に顔を真っ青にしている。

K君「こっ、これ、墨汁だと思ったのに…なんだよこれ、ブラックシャンプーって書いてある…ウヮアァァァァァァァァァぁぁぁぁぁ!!!(ガクガクブルブル)」

…そうなのだ。
彼は墨汁を持ってきたつもりが間違えてブラックシャンプーを持ってきてしまっていたのだ。失礼を承知で例のブツを見せてもらったが、確かに一見墨汁と間違えかねないボトルの容姿だ。しっかり真っ黒である。

しかし謎である。一体何をどうやって墨汁とブラックシャンプーを間違えるのだ。文房具屋にはブラックシャンプーなんか売っているわけがない。いや、売っている文房具屋があったのだろうか。それともまさかスーパーでシャンプーのコーナーと文房具のコーナーを間違えたか。いやいやこれもまずありえない話だ。となれば双子の兄(がいたのだ)がこっそり親のシャンプーと墨汁をすり替えたか。

この日、クラス中の笑い者になった彼。
それが原因ではないが、その一年後彼は学校に来なくなった。
噂では昼夜逆転したから学校へ行けなくなっただの、もっと酷いとパクられて少年院へ行っただのと色々言われていたが真相は闇のままだ。
そう、ブラックシャンプーか墨汁の如く黒い、黒い、暗い闇のまま…。