平日の夜にだって「ランチ」があるんですよ奥さん。

お題「今日の出来事」
「すみません、『大戸屋ランチ』って夜でもやっているんですか?」
近くの席のレディが店員に聞いていた。

残業で遅くなったがどうしても耐えられない空腹により日吉の大戸屋で夕食を済ませた。
バジルチキンのなんちゃら…なんだか忘れたが、ようは野菜ときのこがぎょうさん入ったサラダの上にバジルをかけた焼いた鶏が乗っかっているというやつだ。これの単品と味噌汁。時間が遅いということもあり米は抜きにした…のだが、「ご飯少なめ」にした方が早かったのではなかろうかと今更ながら思う。

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冒頭で書いたレディの話。
カウンター席で座っていたわたしの左側に椅子ひとつ飛ばしてそのレディは座っていた。ちょうどオーダーを終え本を読みつつ待っていたときに聞こえてきた言葉だ。
どうやらレディは「ランチ」となっているから昼しかないものだと思い込んでいたようだ。おそらくレディは大戸屋にはあまり来たことがないのだろう。というより、ランチメニューは大抵別に用意されているんだけど…あ、お嬢だからわからんかったか?
意地悪言っても仕方がないが、とにかくそのレディは店員の「大丈夫ですよ、ご注文できます」と言われた瞬間ほっぺたをピンクにして微笑んでいた。

ふと、この会話を聞いて思い出したことがある。
高校時代わたしはファミレスでバイトをしていた。
ハンディターミナルでオーダーの取り方を覚えてまもないわたしはいつものようにせかせかと注文を取っていたのだが、ある日のこと。

「あと…お子様ランチひとつ」

…!ランチ!
慌てたわたしは咄嗟に言ってしまった。

「申し訳ございません、品切れでして」

あっちゃ〜…なぜわかる人間に聞かないのか。というより、冷静に考えればお子様ランチって子供向けの食べ物だぞ、なぜ夜に出てこないのだ。普通わかるはずだろ。
あとで考えると「なんてバカなことをしたんだ」と恥ずかしくなるのだが、実はその数日前に大失敗をこいていたのだ。ランチタイムが終わったあとの時間帯にランチメニューをしまうのをすっかり忘れ、間違えてオーダーを受けてしまったことがあった。
もちろんこっぴどく叱られ、客へ「ランチメニューの時間帯が終わってまして」と謝りに行く羽目になった。
この出来事があってから「ランチ=夕方以降は禁止!」と妙な固定観念に縛られてしまったのである。
幸いにもその日は他の客でお子様ランチなるもののオーダーはなかったので助かったが、もし他のテーブルでお子様ランチのオーダーがあったらと思うとゾッとする。おそらく大クレームになっていたに違いない。
どうでもいいが、お子様ランチは基本的に小学生までの客限定での提供だ。たまに食が細い大人がオーダーしてくることがあったが毎度毎度きっぱり断っていた。
一度、断ったときに「ダメェ?」と上目遣いをされたことがある。なんで上目遣いなの?!ねぇ?ねぇ???

そんな世間知らずな高校一年生だった時代もあったな、とわたしは食べながら当時を思い出していた。
初めてのバイトがファミレス、金を稼いだのは初めてではなかった *1が。あの安い時給かつ過酷なバイト、よくまぁ3年間頑張ったものだと自分を褒めてやりたい。が、もうファミレスでのバイトはこりごりである。

バジルチキンのなんちゃらを一心不乱に食べているさなか、例のレディの元に「大戸屋ランチ」がやってきた。レディは頰をピンクに染め、それはそれは大変旨そうに食べていた。

わたしは780円を払って店を出た。そんな火曜の夜。

*1:詳しくはこの記事参照。間違っても援交などはしてないぞ!