「たこしんごう」という絵本で崩れ落ちるほど笑った(ネタバレ)

今更ながら図書館のカードを作った。本を借りるときに使う貸し出しカードだ。 本を読むと言えば大抵楽天ブックスで買うか、amazon、kindleと言ったところだが、あとはあまり好きではないがごくたまにブックオフを利用する。 ただし本代がかさむのでこれはネックだと思っていたところ、徒歩圏内に図書館分室があることを今更ながら知った。 せっかくなので図書館の貸し出しカードの登録をした。

最近の図書館事情

しかし最近の図書館というものはすごい。 まず本の予約はインターネット上でもできる。カードを作る際にネットの登録さえすれば、本の予約ができるのだ。それどころか、現在の本の貸し出し状況やら、どこの図書館に本があるかとやらも一発でわかってしまうのだ。 そして本を借りるとき、職員がコンピュータに本の登録をするのだが、専用の機械に載せるだけで瞬時にコンピュータが本の情報を読み取ってくれるのだ。昔みたく本に貼られたバーコードをスキャンしなくてもよくなったのだ。 あとこれはわたしが住んでいる市だけなのかわからないが、借りた本は同一市内の図書館であればどこへ返却してもOKなのだ。例えば自宅近くの図書館で借りて、職場の近くの図書館へ返却することだってできる。

 

たこしんごう発見

カードができあがり早速何か借りようと思う。その前にちょっと立ち読みでもしたい。 たまたま絵本のコーナーの前に立っていたわたしは、何気なしに絵本コーナー覗いてみた。 絵本というものはこんなにたくさん種類があるのか、とびっくりした。「図書館分室」という狭いスペースの中の一角にぎっしりと詰められた絵本たち。 ふと、一冊の本が目に止まる。

「たこしんごう」

…何のことだかさっぱりわからないタイトルですでにわたしは吹き出してしまった。当然、気にならないわけがなかったので手に取ってみる。

これが「たこしんごう」という本である。

f:id:ahera_ma4yi1ji2:20181014182829j:plain

 

たこしんごうを読む(ネタバレ)

話の内容はこういう感じだ。

おじいちゃんタコが孫のタコを連れてお散歩をしていた。すると魚の大群が泳いでくる。 魚の大群はなかなか途切れず、いつまでたってもおじいちゃんと孫は前に進むことができない。 困ったおじいちゃんと孫は「渡ります」アピールをしてみるも一向に魚の大群は途切れる気配がない。 そこに、一匹のフグが通りかかり、魚の通り道には信号をつけるべきだと怒る。 おじいちゃんはフグの言葉に納得し、自ら怒って膨らんで赤信号になるという暴挙に出る。 すぐさま魚の大群は止まるも、おじいちゃんはすぐ苦しくなり膨らんだ顔は長く持たずしぼんでしまい一気に青ざめて青信号に変わってしまう。が、孫が怒ってプーッと膨らむと孫の赤信号のおかげで魚の大群が止まり、おじいちゃんと孫は楽しく散歩ができた。 めでたしめでたし。

という内容である。

読んでいる最中、あまりのくだらなさですでに半分崩れ落ちていたのだが、読み終えたあと完全に腹筋崩壊してしまった。 まず、何と言ってもこの独特かつシュールなイラストが腹筋崩壊ポイントの約半分を持って行ってると思われる。表紙からゆるっと気合が入ったおじいちゃんと孫、そしてこの魚の無表情さである。明らかにテンションが違いすぎてすでにシュールさ爆発である。 基本的にこの本は全て2ページの見開き構成なのであるが、孫が「赤ですよー!」と盛大に顔を膨らませているシーン、見開きの90%が孫の顔でありここで盛大に吹き出してしまった。アングルが近すぎて腰を抜かす。 ラストでおじいちゃんが「まごーっ!」と呼んでいるところでトドメを刺された。全編通して孫に向かって「まごよ」と呼びかけているのだが、これは人に向かって「人間」と呼んでいるのと変わらないのではなかろうか。だからと言ってこの孫に名前があってもそれはそれで困る。「タコ太郎」だの「タコ次郎」だの「タコ地蔵」だの「タコ壺」だの「タコ八」だの…何だかよくわからないがそんな名前がついていたら読み手としてはまた複雑なものである。 しかもこの本、「ひかりのくに傑作絵本集」という文言までついている。傑作は傑作でも「シュールさに於いて」傑作だと思われる。

立ち読みだけで終わらせるのは勿体無い!と思い、ついつい借りてきてしまった。 初めて借りた本は「たこしんごう」という絵本だったというのもまた微妙な話である。

こうしてわたしの土曜日は過ぎた。

一応補足…他数冊と一緒に借りた。決して単品で借りたわけではない。